「未着工3区間」はあわてずに…

 今日の毎日朝刊6面(政策・総合)に、東北・北海道、北陸、九州の整備新幹線の未着工区間の建設費合わせて2兆円調達の目処が立たず、暗礁に乗り上げているという記事が出ていた。各々の具体的区間と距離、建設費は新函館―札幌(211km・1兆800億円)、長野―金沢(113km・8500億円)、諫早―長崎(21km・1100億円)の3区間で、来年11年度の予算編成における調整も難航必至という。
 そういえばかつて中学時分に、北海道に行きたいと言った女子に新幹線をすすめたことがある。といっても当時東北新幹線の大宮―盛岡間が部分開業する直前の1981年(昭和56年)頃、しかもあの初恋の優等生のマドンナがいた東大阪の中学で、例の「班ノート」でのことだったが、マドンナとは別の彼女が班ノートにそう書いたのを読んでこうレスポンスしたのだ。
 「ぜひ新幹線で……あなたが大人になる頃には東北新幹線も開業していて、おそらく青函トンネルをくぐって札幌までつながってるだろうから……」
 そして彼女の「返事」はなかったが、先生いわく「北海道まで新幹線とは、やっぱり山川君らしいなあ…」と講評された。以来30年ばかりの時を経て今秋やっと新青森まで開業、更に来春には新名称「はやぶさ」までデビューするが、当時の予測は大方ハズレといってよかろう(!?)。今は函館までの建設中である。
 一方九州新幹線はいよいよ「離れ小島」の解消に向け、博多―新八代間の工事が急ピッチである。完成の暁には新大阪―鹿児島中央間にN700系8連の直通「さくら」が走るが、僕が東京から行く場合、乗換えが新大阪がいいのか博多なのかはダイヤを見ての相談だろう。その中学時分の女子が結局北海道へは飛行機で行っただろうが、僕が鹿児島へ行く際は今回断念したものの先日述べたように18きっぷを持って「鈍行鉄」か、華麗に新幹線かのいずれか……ホントは高田みづえさんの故郷・指宿へは華麗に新幹線で、そしてノンビリトコトコ指宿枕崎線で、といきたかった面があった。まあみづえさん達が帰郷……というあるシングルのB面(カップリング)の歌があったが……する際には大方飛行機だろうが(船橋から羽田までのアクセスご苦労様です)、僕は「鉄」のプライドにかけてトコトコ鈍行か、華麗に新幹線かのいずれかである。